野中佑基のリーダーシップ論(18) [リーダーシップ]

野中佑基
グループの人数低群では、LMX低群の主効果が有意であり(β=.62,p<.05)、LMXが低質であるメンバーのうち集団アイデンティティーが高いメンバーのほうが低いメン
バーよりも有効性の評価が高かった。また、交互作用が有意傾向であった(t(1,22)=-1.86,p<.10)。この交互作用について下位検定を行った(ΔR2=0.09, p<.10, 図1)。 集団アイデンティティー低群においてLMXの単純主効果が有意傾向であった(β=.60,p<.10)。集団アイデンティティーが低いメンバーのうちLMXが高質なメンバーのほうが低質よりもリーダーシップの有効性の評価が高かった。集団アイデンティティーが高いメンバーはLMXの質の違いによる影響を受けないのに対して、集団アイデンティティーが低いメンバーでは影響を受けることから、低いメンバーのほうが高いメンバーよりもLMXの影響を受けやすいと考えられる。これは仮説3を支持する結果となった。
グループの人数高群では、LMX(t(1,22)=1.69, n.s.)、集団アイデンティティー(t(1,22)=0.88, n.s.)交互作用(t(1,22)= 0.72, n.s.)とも有意ではなく、LMXや集団アイデンティティーの違いによるリーダーシップの有効性の評価に違いは見られなかった。
以上で野中佑基のリーダーシップ論(18)を終わります。

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