野中佑基のリーダーシップ論(10) [リーダーシップ]

野中佑基
研究1では、LMXと自己観に加えて、集団アイデンティティーが及ぼす影響についても検討する。
LMX理論と集団アイデンティティー
 リーダー-メンバー関係が高質であるほうがリーダーがリーダーシップを有効に発揮できると考えられているが、「LMX理論のような従来のリーダーシップ諸理論は、集団メンバーの社会的アイデンティティーが顕在化していない場合には有効だが、顕在化している場合には必ずしも有効ではない」(坂田桐子著 ナカニシア出版 p8)との指摘がある。
 社会的アイデンティティーとは「自己と所属集団を同一化し、所属集団の一員として自己を理解し行動すること」(Tajfel & Turner, 1986)と定義されている。なぜメンバーの社会的アイデンティティーが顕在化していると、リーダー-メンバー関係の効果が弱まるのかというと、集団の社会的アイデンティティーである集団アイデンティティーが低い人は、組織から心理的に離れてしまい、メンバー自身が持つリーダー像やリーダーとの関係性に基づきリーダーを評価するのに対して、集団アイデンティティーが高い人は組織の価値や信念を内面化しており、組織的利益を重視してリーダー評価をするためであると考えられている。
以上野中佑基でした。

参照:http://blog.livedoor.jp/z8l1056/archives/4575614.html

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:学問

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。