野中佑基のリーダーシップ論(9) [リーダーシップ]

先にも述べたように、リーダー-メンバー関係は特別な関係であるために、自己観の中でも関係的自己観が最も影響を与えると予想される。関係的自己観は相互協調的自己観から派生した概念であり類似しているため、関係的自己観とLMXの関連が見られたとしても、それが関係的自己観特有のものでなく相互協調的自己観によって説明される効果であるかもしれない。また、相互独立的自己観の仲介効果、すなわち相互独立的自己観が高い人はLMXに影響されないことも予想される。しかしながら、相互協調的自己観は特定の他者のみならず広く社会一般と関連づける概念であるため、相互協調的自己観が高くリーダーと親密な関係にあったとしてもそれを特別に重要ではないと捉える可能性があるので、関係的自己観と比べると高質なLMXとの相乗効果は弱くなるか、無くなると予想する。
さらに、自己観によってLMXの認知のレベルが異なる可能性、すなわち、自己観とLMX認知が独立していないことも予想される。そのため、3つの自己観の効果の比較、およびそれぞれの自己観とLMX認知との関係についても探索的に検討する。
以上野中佑基でした。

参照:http://blog.goo.ne.jp/z8l1056/e/f54163f813ec90c180df88fddea9ac6a


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